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Season's Greetings and Happy New Year

Season's Greetings and Happy New Year
この十数年,年賀状にはその年の干支にちなんだ植物を Antique Print のコレクションから選んでスキャナーで読み込み,その画像をテーマとしている.
植物名は和名・漢名・英名・ラテン名などから探すが,なかなか難しい.

今年は午年なので,賀状にはスギナの類(学名,英名が馬の尾にちなむ)をプリントした.

迎春20014

左:W Muellerの “Prof. Dr. Thome's Flora von Deutschland, Oestrreich und der Schweiz “ (1886) より,Meadow Horsetail –牧場の馬の尾Equisetum Pratense)多色石版画, 華名 鬍鬚, 和名 ヌマスギナ

右:W Curtisの “Flora Londinensis “ より,Field horsetail –野の馬の尾Equisetum arvense)(1814) 
銅版手彩色画, 華名:问荆,和名:スギナ

上記以外のウマに関わる Antique Botanical Prints(ウマノスズクサ & Japanese Horse Chestnut) は "Flos --- " の "Season's Greetings and Happy New Year" に掲載.

2013年の賀状はへび年にちなんで“ジャノヒゲ”だった.
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New Year’s Greeting Cards 2003 – 2011

2003年から,その年の干支にちなんだ花の図譜を,私の Antique Flower Print のコレクションより選んで,賀状や挨拶状のモチーフとした.
こじつけに類する花もあるが,その辺はご容赦を.

2003 2004 2005

2006 2007 2008

2009 2010 2011

日本のシダ (2/2) Japanese ferns-2/2

一方私のもう一つブログ「FLOS,花,---」の「タマシダ」の項に書いた様に,欧州では,古くは羊歯は花も種子もない,不思議で不気味な植物とされ,俗に Midsummer Eve に青い小さな花を開いてすぐしぼみ,たちまち種子を結んでその夜の正 12 時に落ちるとか,種子は魔術でなければ発見できないとか,悪魔が管理するその種子は Midsummer Eve でなければ得られず,得られた種子には霊験があって,それを身につけていれば姿をかき消すことが出来るとか,山で黄金を掘り当てることが出来るなどといわれていた(「英米文学植物民俗誌」加藤憲一 1976 冨山房). 
 
54-151しかし,19 世紀の半ばには富裕階級の温室で,熱帯の雰囲気を出すための小道具として競って世界中の珍しいシダ類が栽培され,また庶民の家でも,簡単なガラスの入った箱で緑の葉を楽しめることから,広く普及したらしい.
また葉の精密な対称性や規則正しい並び方などに美を見出したのであろうか,多くの羊歯が植物図譜に取り上げられ(例えば Anne Pratt;The Flowering Plants, Grasses, Sedges and Ferns of Great Britain ),羊歯に特化した植物雑誌もあり( E. J. Lowe;Ferns: British and Exotic ),中には実物を銅版に転写して印刷した図を用いた図譜( Thomas Moore;Nature Printed British Ferns 左図  http://www.panteek.com/BradburyFerns/index.htm)も出版された.

2001M 2002M
2011 2012

1857, Lygodium Japonicum, E J Lowe “Ferns: British And Exotic”, climbing fern from Japan, カニクサ
1857, Aspidium falcatum, E J Lowe “Ferns: British And Exotic”, オニヤブソテツ

日本のシダ (1/2) Japanese ferns-1/2

万葉集にヒカゲカズラやワラビの名が見えるなど,日本では古くからシダ植物は食用・薬用・神事・装飾用に親しまれている.最も古い言及は古事記で,天照を呼び戻すために,天岩戸の前でアメノウズメが素肌にまとって踊った「日陰」はヒカゲノカズラとされる.観賞用としても源氏物語(1007頃)にノキシノブ,池坊専栄口伝(1542)・池坊専栄花伝書(1567)にヒトツバが現れる.

江戸時代の有名な園芸家 伊藤伊兵衛三之丞 『花壇地錦抄』(1695) の「△草花秋之部」の「○葉の見事成るるひ」に
孔雀草 葉形見事成草也 げにも名のごとく成かたち也 葉のぢく黒漆にてぬるがごとく冬かれて春根より生ル(*クジャクシダ)
鳳凰草 是も葉形名のごとく也
一葉 葉ほそ長クあつし本草石韋(いしのかわ)と有ル物是なり 其葉如皮故ニ名クト和名集ニ見ゆ(*ヒトツバ)
巻栢(いわひば) 長生不死草共又ハ岩松共いふ 葉のみじかくつまりたるハたうげひばといふ是を上とす 葉長キハすそのひばといふわろし(*イワヒバ)
忍草 深山の石上などに生る草也 よく根のからミたるハ其まま糸を以てつりて置によく葉出していさざよき物なり(*シノブ)
忘草 葉もしのぶにてちいさき草也 巻栢(イワヒハ)の葉の様ニも有 古木菊名石ニ植てよく取合物也
箱根草 葉こまかに見事なる草立也 茎は成程細ク其色漆をぬるがことし 相州箱根山ニ多し 阿蘭陀人江城参上ノ時箱根にて是を取産後産前の諸疾ニ妙也と云一名 阿蘭陀草共云と本草辨疑ニ見ゆ (*ハコネシダ,大和本草では虎ノ尾-チャセンシダにこの様の薬効があるとして,はこねくさとは別としている).
と7種のシダ植物が観葉植物として記載されている. 

 2004M 2003M 
2014 2013
1857, Niphobolus Lingua, E J Lowe “Ferns: British And Exotic”, ヒトツバ
1864, Niphobolus pertusus, E J Lowe “Ferns: British And Exotic”, ヒトツバマメヅタ?
なお学名は原文のまま.現在のそれとは異なる場合もある.

日本の斑入り植物-3/3 Variegated Japanese Plants (3/3)

掲げた図譜のいくつか (1-2, 1-6, 2-1, 3-4, 3-5) に,シーボルトの名前が記されているのは,彼がこれらの植物を日本からベルギー・オランダに導入したからである.
シーボルトは来日中に,日本の観賞用植物の欧州での有用性に気づき,帰国後は多くの花卉を欧州に輸入し馴化させ,当時としては珍しい通信販売で事業として販売したが,日本の斑入り植物にも大きな価値を見出した.シーボルトの日本植物導入に関しては、『オランダ王立園芸奨励協会年報第一号』(1844年)に「一八二四年から一八四四年までの日本からの植物の輸入についての歴史的説明」と題して、彼自らの体験と観察をもとに詳しく書かれている.その中では「日本と中国では、植物と庭園に関する趣味は花卉栽培を完全に近い段階まで昇華させている。また、ひとつの種類の草花や樹木から我々が想像もできないような多彩で、洗練された芸術的な品種を作り出している。」と,日本の園芸植物の特徴を記し,その一つの証拠として「日本では、ある園芸愛好家が葉に銀色や金色の斑入りの植物について、五百以上の種類や変種の存在を写生図付きで記述している。」とし,1844年に日本から送らせた多数の植物の中には「斑入りの葉を持つヤマブキ、シャクヤクの変種、サンシチソウ、小さい果実をつける矮性のカキ、ボダイジユの変種とランの一種、ヨーロッパにはまだ知られていないヒナウチワカエデ、タカオモミジ、オオモミジのごときカエデのすばらしい変種」があるとしている(『シーボルト 日本の植物に賭けた生涯』石川禎一 里山出版 2000年).

シーボルトが導入したこれらの斑入り植物が契機になったのか,欧州でも愛好家が増え,イギリスでは1860年代に Edward Joseph Lowe によって ”Beautiful Leaved Plants”『美しい葉の植物』,また Shirley Hibberd により “New and Rare Beautiful Leaved Plants”『新しく珍しい美葉の植物』と題する多色石版画の斑入り植物やカラーリーフプランツ図鑑が発行された。これらの中にはすでに,日本から移入されていたアオキ、ギボウシ、アジサイ、ミセバヤ、ツワブキ、シュロチクなどの日本原産の斑入り植物原色図が描かれている.

1861 Hydrangea Japonica Variegata Edward Joseph Lowe 1865 Farfugium grande Edward Joseph Lowe 1869 Aucuba Japonica Aureo-Maculata Shirley Hibberd

3-1: 1861, Hydrangea Japonica Variegata, E J Lowe, ”Beautiful Leaved Plants”, variegated Hydrangea leaf, 斑入りアジサイ
3-2: 1865, Farfugium grande, E J Lowe “Beautiful Leaved Plants”, Farfugium japonica, ツワブキ
3-3: 1869, Aucuba Japonica Aureo-Maculata, S Hibberd, “New and Rare Beautiful Leaved Plants”, Gold Spotted Japanese Aucuba,斑入りアオキ

1869 Sedum Sieboldii Medio Variegatum Shirley Hibberd.jpg 1870 Acer palmatum reticulatum J. LINDEN

3-4: 1869, Sedum Sieboldii Medio Variegatum, S Hibberd, “New and Rare Beautiful Leaved Plants”, Siebold's Stonecrop, ミセバヤ
3-5: 1870, Acer palmatum reticulatum , J. LINDEN, “J L’ILLUSTRATION HORTICOLE”, タカオモミジ-シギタツ?

なお,上のミセバヤの図 (3-4) が前投稿ミセバヤの図 (2-1) と類似しているのは,剽窃と思われるが,権利意識の希薄な時代の図譜では良く見られる.

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