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海を渡った日本の花 (15)ヤツデ

ヤツデ(ウコギ科)Fatsia japonica =日本の

日本でありふれて見過ごされている物の本当の価値が、外国人に指摘されて始めて分かることもある。美術では浮世絵版画が名高いが、植物ではヤツデもその例であろうか。日本では暗い林床に群生し、住宅の陰に植えられていて、園芸植物として脚光を浴びることがないヤツデだが、英国では王立園芸協会の栄えある「ガーデンメリット」賞を三回も得ている。 

初めて欧州に紹介したツンベルクは、タラノキ属に属するとしてAralia japonicaという学名をつけたが、後でFatsia(ヤツデ属)という新しい属が作られた。この属名のファツィアは「八手」の音読み「ハッシュ」に由来するとか。この属の植物としては,ヤツデとムニンヤツデ、タイワンヤツデの3種のみが知られている。

Linden1838年に英国に移入された当初は、他の日本の植物と同様温室で育てられていたが、やがて厳しい冬にも耐えることが分かり、戸外で栽培されるようになった。殆どの灌木が葉を落とす殺風景な晩秋の英国の庭で、つややかな手のひらがたの大きな葉を広げ、球形の花を独特の形で大胆に突き出すヤツデは異彩を放ったことであろう。また日本というより熱帯のイメージを与えるのか、図に示す黄斑入りの変種は、サンルームに南国を演出する小道具として特に珍重されたようだ。 Linden (ベルギー) 1870 多色石版

Melkel2009年 9月ドイツの首相にメルケル女史が選ばれたが,お祝いに贈られ,彼女が勝利の喜びと共に掲げた花束を見て驚いた.なんと,ガーベラやバラと共にケイトウ・アジサイ・菊が束ねられ,その外側は大きなヤツデの葉で囲まれていた.それだけ北部欧州でも日本や中国由来の花とともに,ヤツデの葉が装飾植物として親しまれているのかと認識を新たにした.



Step 強健で日陰でも生育する事から、現在では世界中で栽培され、中庭で、またコンテナーに植えられて室内外で鑑賞されている。さらに、洋風庭園では、濃い葉の色が噴水や彫像の背景として、特に夜間のライトアップ時に対象を浮き上がらせるのに大変適していると、園芸ガイドには記されている。
洋風庭園が一般化している日本でも、浮世絵同様、再評価される日が来るかもしれない。
Step (英) 1897 多色石版

なお、葉を乾かしたものは八角金盤と称して、リュウマチの痛みをとる入浴剤、あるいは煎じて去痰剤となるそうだが、魚毒として用いるようにサポニンを含むので、内服は避けた方がよいとの事。


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