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海を渡った日本の花 (25) イチョウ

イチョウ(イチョウ科)Ginkgo biloba = 二つに浅く裂けた

「ファウスト」で名高い世界的文豪ゲーテ(1749-1832)は、自然科学にも造詣が深く、花が葉から進化したという説を最初に唱えた事でも知られる。1815年66歳の彼は、庭にあるイチョウの葉に寄せた愛の詩を、年若き女性 (Marianne von Willemer 1784 - 1860) に送っていた。
MarianneGINKGO BILOBA
 訳 渡辺美奈子   

東洋から私の庭へ移されたこの木の葉は、
賢者を喜ばせるような Goethe
隠された意味を享受させてくれます。  
本来この葉は
一枚が二枚に分かれたのでしょうか、
それとも二枚の葉が互いに相手を選んで
一枚と思われるようになったのでしょうか。

そのような問いに答えようとしているうちに
私はそのほんとうの意味が分かりました。
あなたは、私の詩からお感じになりませんか
私が一枚の葉でありながら二枚の葉であることを。

デュッセルドルフのゲーテ博物館には、イチョウの葉を貼りつけた、女性に対する愛、東洋への思い、植物学への思いの込められた自筆の手紙が保存されている(右図)。 

恐竜の時代、世界中に分布していたイチョウの仲間は、氷河期にほぼ絶滅し、中国にイチョウ1種だけが残り、日本には仏教とともに伝来したと考えられている。
Kaempfer欧州に初めて紹介したのはケンペル。「廻国奇観」(1712)の「日本の植物」の部に、漢字と精密な絵が記載されている(左図)。しかし、Ginkyo (銀杏の音読み)が Ginkgo と誤植され、それをもとにして、リンネがつけた学名が Ginkgo(ギンコ)となった。
ケンペルが銀杏を持ち帰ったという説もあるが,1700年代にバタビア経由でオランダにもたらされ、1730年にオランダ ユトレヒトの植物園で栽培の記録がある。その後欧州に広がり、フランスでは苗が高価なためか、黄葉が黄金をイメージさせたのか、「40エキュ(金貨)の木」と呼ばれていた。
 
Sender
Haeckel  







現在では世界各国で、並木や公園樹として親しまれ、また矮性や枝垂れの園芸種も作出されている。また、葉や樹皮にアルツハイマー病に効果のあるとされる「ギンコライド」が含まれているので、フランスでは抽出物が医薬品として用いられている。


右上図 E. H. Haeckel (独) 1897  銅版 (部分) ,全体図はこちらから 
左上図 A.Sender (独) 1890  多色石版

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