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日本の斑入り植物-2/3 Variegated Japanese Plants (2/3)

アオキの雄木を英国に移入したことで知られるロバート・フォーチュンは,著書『江戸と北京』(1863年)において,「ヨーロッパ人の趣味が,変わり色の観葉植物と呼ばれる,自然の珍しい斑入りの葉をもつ植物を賞讃し,興味を持つようになったのは,つい数年来のことである.」としたが,イギリスの王立園芸協会雑誌の1巻1号(1866年)の記事には英国では17世紀にはすでに斑入り植物のコレクションを持っている園芸愛好家がいたと記されている(NHK趣味の園芸ガーデニング21,庭を明るくする斑入り植物「江戸時代の斑入り植物」-横井政人).しかし,西欧では斑入りの植物は病気にかかった植物とみなされていたようで,近代まで一般的にはその美しさは認められていなかったと思われる.

日本で初めて斑入り植物を取り上げた書籍は,水野元勝『花壇綱目』(1664年)で,ただ1種,シャガの斑入りのみが記載され,その後,伊藤伊兵衛三之丞『花壇地錦抄』(1695年)には「○葉の見事成るるひ」に「筋おもと つねのおもとニしろきすぢ嶋のごとくにあり又白キほし有もありとらふおもとと云」や「白つげ 葉青白く大きし」など10種が取り上げられている.その後斑入り植物の愛好家が増え,文化・文政年間に発行された 金太『草木奇品家雅見(そうもくきひんかがみ)』(1827年)にマキやヒイラギなど513種,水野思暁『草木錦葉集』(1829年)にイチョウやトキンイバラなど1031種が紹介され,しかも両者ともモノクロながら,すばらしい木版図とともに解説されている(描かれた動物・植物 江戸時代の博物誌 国立図書館http://www.ndl.go.jp/nature/index.htm).これらに描かれた斑入り植物に,現在でも身近に見られるものが多いのは,ブームが一時的なものではなく,明治維新・戦災などを乗り越えて,愛好家が脈々とその文化を受け継ぐ魅力が斑入り植物にあるからだろう.

1854 Sedum sieboldi Lemaire 1854 KERRIA JAPONICA Lemaire 1858 Azarea indica Lemaire

2-1: 1854, Sedum sieboldi, Lemaire, “Journal Special Ses Serre et Des Jardins” , ミセバヤ
2-2: 1854, Kerria japonica, Lemaire, “J L’ILLUSTRATION HORTICOLE”, ヤマブキ(斑入り,八重)
2-3: 1858, Azarea indica (Hybrida) Grande Duchesse Helene, Lemaire, “J L’ILLUSTRATION HORTICOLE”, サツキ

1854 Reineckea carnea Lemaire 1870s Fatsia Japonica Aureo-reticulata J. LINDEN

2-4: 1854, Reineckea carnea, Lemaire, “Journal Special Ses Serre et Des Jardins”, REINECKEA JAPAN, キチジョウソウ
2-5: 1870s, Fatsia Japonica Aureo-reticulata, J. LINDEN, “J L’ILLUSTRATION HORTICOLE”, ヤツデ

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