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「ペリー提督日本遠征記」第二巻 1856 - 1858 (8) 日本の魚類 (4)

ペリーの艦隊が最初に沖縄に上陸した時の報告書には,以下の様な記述が見える(『ペルリ提督 日本遠征記』土屋・玉城訳 岩波文庫)

1853年5月27日
『乗組員はオールの使用方法を全然知らない支那人であって、海が全く穏やかでなかったならば吾々の旅行は失敗したことだらう。少し苦労をしたが、彼等に拍子を揃へて漕がせることに成功し、どうにかかうにか北水路と漕水路とを劃してゐる珊瑚礁へ向つて進んだ。(前略)潮は殆ど退いて居て、礁に近つくに従って水は甚だ浅くなった。けれども、吾々は群葉に似た葉をつけた杜の問をうねってゐる狭い水路を望見して、水面から約一呎出てゐる海綿状の岩に上陸した。ここには数多の小池があって各ゝ水面を連ねて居り、蟹、巻貝、人手、刺魚及び極めて濃い青色の小魚が多数棲んでゐた。吾々は岩礁にくっついてゐる数箇の美しい貝殻を發見したが、一匹でも魚を捕へようとの努力は全部無駄だった。潮が急速に退いたために舟を乗り上げる恐れがあったので、帰還しなければならなかった。吾々は暫くの間珊瑚礁の岸にもたれて、不思議な海中植物がもってゐる美しい形状や色に見とれてゐた。珊瑚は円形の堤防のやうな形に生えて居て、秋の森で覆ほれた小さい連丘に似てゐた。この円形の堤防の中には、清らかで深い水があった。極めて美はしい青、紫、薄緑、黄及び白い色が波の問に閃めき、種々の形状の珊瑚が全部崖に沿うて群生し、海面下を流れる潮流のために擦り切られた割目のところに、垂れ下がってゐる。その小路や珊瑚林の幹の間を、青い魚が全くまじりけのない瑠璃色の矢のやうに、あちらこちらと突き走ってゐる。目をあざむくやうなエメラルド色をし、尾と鱈との端が金色をした他の魚が、アラビア物語の青い鳥のやうに吾々の追ふのを避けてゐた。そのずつと下にあるほの暗い水底には、時々、大きな褐色の魚が見え、そこらに棲むきれいな小さい魚を待ってゐるかのやうに珊瑚林の入口の迫りを、ひそかに徘徊してゐた。(後略)

Perry NH-VIII.Mjpg

Plate VIII
図番号, 記載名, 現行学名, 採集場所, 和名
fig. 1, Serranus urodelus, Cephalopholis urodeta, Lew Chew, ニジハタ
fig. 2, Julis quadricolor, Thalassoma purpureum, Simoda, キヌベラ
fig.3, 4, Julis lutescens, Thalassoma lutescens, Lew Chew, ヤマブキベラ





Perry Salmo NH-XM
Plate X
図番号, 記載名, 現行学名, 採集場所, 和名
fig. 1, Salmo --- ?, ?, Hakodadi, サケ科
fig. 2, Osmerus japonicus, Hypomesus japonicus, Hakodadi, チカ
fig. 3, Salmo (Fario) leucomaenis, Salvelinus leucomaenis, Hakodadi, アメマス

「ペリー提督日本遠征記」第二巻 1856 - 1858 (7) 日本の魚類 (4) イトウ はもう一つのブログに記載
「ペリー提督日本遠征記」第二巻 1856 - 1858 (5) 日本の魚類 (3)
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