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海を渡った日本の花 (34) ハナショウブ (1/3)

Iris ensata Thunb. var. ensata, Syn Iris kaempferi

horikiri garden 日本でノハナショウブから選別育種された古典園芸植物.大僧正慈円の歌を後にまとめた『拾玉集』 (1346) の「野沢潟雨やゝはれて露おもみ軒によそなるはなあやめかな」という歌の「はなあやめ」が最初の記録とされている.以後,広く栽培されるようになり,江戸時代には,江戸系,肥後系,伊勢系などに多数の園芸品種が育種され,菖蒲園も観客を集めるようになった.  

Thunberg Iris ensata   欧州にはツンベルクが “Flora Japonica”  (1784) で Iris graminuea  L. と誤って同定して紹介した(右図上)が,その後, 1794 年 “Transactions of the Linnean Society”  Vol II, p 328 において新種として訂正し,Iris ensata と命名した(右図下,現行学名:Iris ensata Thunb. var. ensata = Sword-shaped (1794)).

1858 LemaireM.jpg 一方,シーボルトはハナショウブを日本植物研究の大先輩,ケンペルに献名して Iris kaempferi と名づけた(原記載,左図 Lemaire "J L’ILLUSTRATION HORTICOLE" Siebold ex Lemaine (1858) ).

彼は帰国後ライデンで拓いた日本植物の馴化園で,多くの日本から移入した植物を栽培・培養して通信販売で売り出し,日本の植物の欧州への普及を目指したが,その中にはハナショウブも含まれていた.

彼が 1856 年に出版した報告書兼カタログには
「我々が初めて日本へ行くまで、我々の環境室や庭園に、日本原産の多年生植物の品種・変種は六種類にも満たなかったが、現在、我々の馴化園に導入された多年生植物の数は、(ユリを含まないで)ほぼ二十種類に増えている。その大部分は、我々の観賞用の庭園で、露地栽培に適応している。花が美しく、葉が大きくて著しく繁茂するので、花壇に寄せ植えしても、とても人目を惹く。特別の言辞に値するのが次の植物である。
観花植物としては、トリカブト、シユウメイギク、ヤマブキソウ、ケマンソウ、ユウスゲ、そしてヤブカンゾウ、アワモリショウマ、ハナショウブ、ガンピ、シャクヤクの諸変種、ヒアフギ、キケンショウマなどである。」(石川禎一『シーボルト 日本の植物に賭けた生涯』里山文庫 2000) と記されており,1866 年の価格表では一株6 Frcs で販売されていた (“Extrait du catalogue raisonné et prix-courant des plantes du Japon cultivées dans le jardin d'acclimatation" 1866 ). 

 
Neeland's plantentuin 3 platesシーベルトのお膝元,オランダで,1865-1867 年に刊行された “Neerland's Plantentuin” には少なくとも3枚のハナショウブの絵 (IRIS KAEMPFERI v. SIEB (VAR. LE SOUVEXIE) Vol.1 p78, IRIS KAEMPFERI VON SIEB. (VAR. ALEXANDER VON SIEBOLD) Vol.2 p33, IRIS KAEMPFERI VON SIEB (VAR. ALEXANDRE VON HUMBOLDT) Vol.2 p34) (左図,ネットより)が収載されていて,長い記述もある.オランダ語なので内容は皆目分からないが,シーボルトが関与していることが書いてあるらしい(http://biodiversitylibrary.org/bibliography/51579)
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