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K Blossfeldt (3/3) “Wundergarten der Nature” “Wunder in der Natur”

これらの図譜はブロスフェルト自身の手により,フォトグラビュール (Photogravure) という手法で版を作り,印刷された.写真家の堀越政一さんによると「ヘリオグラヴュール(Heliogravure)とも呼ばれるこの技法は銅板画技法のアクアティント、フォックス・タルボットの写真版刻法(Photographic Engraving、一種の写真凸版)を基本に、 1879年オーストラリア在住のチェコ人カール・クリッチにより確立された。具体的には、アスファルト(あるいは松脂)の粉末を散布し熱して付着させた銅板に、ポジ画像を密着焼付けしたカーボンチッシュ(顔料を含むゼラチンを紙に塗布し重クロム酸カリウムで感光性を与えたもの)のゼラチン層を転写する。それを温湯で処理すると写真の明暗にしたがってゼラチンの厚・薄の膜(耐腐食膜=レジスト)ができる。それを乾燥後、塩化鉄(溶液)などに浸して腐食処理を行うと、レジストの厚い部分は浅く、薄い部分は深く腐食され、凸版ができる。その凸部にインキを詰めて紙に転写すると、凸部の深浅に対応したインキ量の多少による濃淡により連続階調の像が得られる。(http://www5.ocn.ne.jp/~mhpro/school/print.html#14)」
したがって,印刷物と同じ大きさのポジが必要とされるので,ブロスフェルトは 22 x 28.5 cm という大きさのポジ乾板が装着でき,マクロレンズをつけた写真機を自作し,得た乾板に以上の操作を行い,銅版の原版を得たと考えられる.

Blossfeld 2-003 
Tanaxicum officinale (x12.45),セイヨウタンポポ 冠毛
“Wundergarten der Nature”「自然の驚異の庭」(1932年)

Blossfeld 3-111 
Impatiens glanduligera (no magnification),オニツリフネソウ
“Wunder in der Nature”「自然の驚異」(1942年)(これと良く似た構図の同植物の図譜が “Urformen der Kunst” にもある.#107 - Impatiens glandulifera, Indian balsam)

Blossfeld 3-003 
Hosta japonica (magnified 4 times),Cornus brachypoda (magnified 12 times), ギボウシ,クマノミズキ
“Wunder in der Natur”「自然の驚異」(1942年)

年譜
1865年 6月13日ドイツ中部の村シーロに生まれる.
1884-1890年 ベルリンのプロシア王立工芸美術館付属美術学校で学ぶ.
1890-1896年 M.モイラー教授についてイタリア,ギリシャ,北アフリカを旅行.ブロンズのモデルやレリーフ制作の教育に使用するための自然の形態資料の収集が目的.
1898年 ベルリン王立芸術工芸大学で彫塑を教える.(1921年正教授に就任)
1899年 王立工芸美術館付属学校に新設された「生きた植物による彫塑」という講座担当に任命され,教材として植物写真を用いる.
1912年 南ヨーロッパ,北アフリカをたびたび旅行する.
1926年 ベルリンの画廊ニーレンドルフで最初の展覧会を開く.
1928年 ニーレンドルフの序文で「芸術の原型 “Urformen der Kunst”」を出版.反響を呼びアメリカ,フランスなどで翻訳本が出版される.翌年には第2版が出版される.
1932年 「自然の驚異の庭 “Wundergarten der Nature”」を出版.12月9日ベルリンで死去. 
1942年「自然の驚異“Wunder in der Nature” 」 が出版される.
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